進路確定

将来の夢:ヒモ

弾丸帰省

我ながら自分のアホっぷりに感服してしまうことは多々ある。その真骨頂が今日の弾丸帰省案件だ。

というのも、明日締め切りの大学院の書類に親の署名がいる欄があるのをすっかり忘れていたのだ。夕方5時くらいに実家に着いて親にサインを書いてもらい、1時間後の6時には家を出た。まさに1時間だけの弾丸帰省である。

 

その帰省の往復の電車の中で昨日卒業した大学の(まだあと2年居座ることになるけど)4年間について色々と考えた。もちろん昨日の卒業式の時から4年間について思い返してはいたのだけど、結局考えることは常に同じ。

 

「ここ4年間でいったい何十人に迷惑をかけて嫌われてきたんだろう…」

 

圧倒的にいいことが多かった大学生活だったが、常にこのことが脳内をぐるぐる回っている。前普通に話してた人が、今僕と話した時に見せる苦く苦悶と疑いに満ちた表情。声のトーン。目。これは大学に入って何回も経験してきた。

 

こうなる度に「今度から会った時は話しかけない方が良いんだろうな」と思うのだけど、いざ学校ですれ違った時には「無視したらダメだな」って思って声をかける。そしてまた同じ表情をされるの繰り返しを色んな人に100回はやった。

 

昨日学科の謝恩会が終わった後に研究室の同期に「卒業しても新潟いるし遊ぼうな」と言った時に返ってきた一言

「いや、でも俺大学嫌だったから大学の人とはもう会いたくねーな」

 

正直結構ショックだったが、自分はそれの高校バージョンを経験してるので気持ちは痛いほど分かってしまうのがキツイ。

100回はやった失敗はもうしないように。もう自分からは絡まないようにしよう。

 

 

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帰りの新幹線。自由席はほぼほぼ埋まっていたが、ほぼ全員が熊谷と高崎で降りてしまって新潟入ってからの車内はガランとしていた。ほぼトンネルばっかの区間をゴー!っと轟音を響かせながら疾走する新幹線で、席のポケットに入っていたフリーペーパーをパラパラと見る。岩手の特集記事だった。

 

「冷麺か〜美味そうだな」

 

と内容もない感想を感じた後、のんびり読みかけの小説を読む。小説に飽きたら今度は音楽。それにも飽きたらトンネルの狭間で一瞬出てくる街の景色を眺める。眠くなったら寝る。

そうやって自由にのんびり電車に乗ってどこかへ連れられていく感覚は、何年経っても変わらず好きだ、

 

残り2年はちゃんと研究して、あとはのんびり旅行でもしながら過ごすようにしよう。でも自分には金もなければ、将来やりたい仕事もない。